学習意欲の向上には、小さな成功体験の積み重ねを!

「うちの子全然勉強しないんです。。。」

コレ、講師として働いていた当時一番多かった相談です。

そして、恐らく多くのおかあさんにとって、普遍的な悩みでもあるんじゃないかと思います…(ウチの母もよく言ってましたから!アンタ全然勉強せんね、って!)

 

さて、一口に「勉強しない」と言っても、その実態はさまざま。

課題に手をつけられない子もいれば、自分の苦手教科の勉強は避けて通る、という子もいます。最近では、スマホを手放せないという悩みも多いようですね。

その他にも、

  • 宿題は最終日に慌ててやる
  • テストの点は良くないのに、自分から勉強しようとしない
  • 勉強したと思ったらテスト前だけだった

など、親の目から見るとハラハラしてしまい、「少しは自主的に勉強して~~~!」なんて、おかあさんの心の叫びが見えるようです……

 

結論から言うと、とてもつらいことですが、

子どもが自ら自然と自主的に勉強するようにはなりません…!(自の字を使いすぎやろ)

しかし、働きかけ次第で、自分から「勉強しようかな」と思う子にすることはできるのです。

 

では、具体的にどのような働きかけが必要なのでしょうか?

 子どもが勉強しない理由を考えてみると、

  • 勉強が面白くない
  • 勉強する意味が分からない
  • 勉強しても成績が上がらないからやりたくない

などが挙げられます。

これを、大人の目線でわかりやすく分析してみましょう。

  • 勉強が面白くない→暗記などの単純作業が苦痛・問題が解けない
  • 勉強する意味が分からない→達成したい目標がない(目標が遠く実感がない)
  • 勉強しても成績が上がらないからやりたくない→成果が目に見えずやる気が出ない

まとめると、

「単純作業が楽しくなり、達成したい目標が明確で、勉強の成果が目に見えるようになる」と、子どもは勉強するようになるんですね。

 

って簡単に言うけどおいおい、nanao。まず単純作業が楽しくなることなんてある? なくない? 理想論すぎでは? って、思いますよね。ハイ、ご批判はごもっともです。

実は順番が逆なんですね。

「勉強の成果が目に見えるようになると、達成したい目標が具体的に見えてきて、そのために努力する(単純作業する)ことが楽しくなる」

つまり、勉強において最も大事なのって「勉強の成果をいかに感じさせるか」というところなんです。

そこさえクリアしてしまえば、自主的な勉強の力(学習意欲)をつけさせていくことは、そう難しいことではありません。

では、どうすれば勉強の成果を感じさせることができるのか。

学習意欲を向上させるには、小さな成功体験を積み重ねることが一番です。

勉強においては、「解けた!」「できた!」あるいは「褒められた!」という成功体験をたくさん経験する、ということが大切なのですね。

成功体験として、最も客観的で分かりやすいのは学校のテストですが、教科数も多く学習の範囲も広いので、最初のとっかかりにはハードルが高いです。

ですから、まずは課題などの小さなものからスタートして、ひとつの大きな試練として定期テストを利用するのがいいかもしれません。いわゆる中ボスですね。

 

では、実際に家庭で子どもの学習意欲を向上させるためには、具体的にどんな取り組み方があるのでしょうか。

おススメの方法は「目の前で課題やらせて褒めまくろう大作戦」です!(そのまんますぎる)

子どもに目の前で課題を解かせて、目の前で〇つけもさせましょう。(〇つけは自分でさせてくださいね!最後に間違ってないかチェックしてあげましょう)

10分~30分と短くてもかまわないので、何時にやる、と時間を決めてやるとより効果的です。

ここでのポイントは「とにかく隙があったらほめまくる!」です。

褒めるポイントは何でもいいんです。「これ解けたの? すごい!」でも、「間違ってた? 弱点に気付けてすごい!」でも、「解いてる姿勢がいいね、ステキ!」でも。(そこ? いやいや大事なことです)

最初は照れくさかったり、嫌がったりする子もいたりするかもしれません。

けれど、こちらが恥を捨てて褒めていくことで、子どもにとっては「勉強している自分」を褒められることが自信に繋がり、少しずつ勉強が楽しくなってきます。

 勉強が楽しくなってきたところで、「じゃあ、次の定期テストでは〇点取ろう!」という具体的な目標を親子で掲げてみると、親も子もやる気が湧いていいですよ。

 

この作戦で気を付けてほしいことは、ある程度長期的に取り組む必要がある、というところです。

まさに、継続は力なり。

最低でも1ヶ月は続けて、「〇時には勉強する」という習慣が子どもに身につくよう、親子二人三脚でがんばっていきましょうね。

小さな成功体験をたくさん積ませてあげて、どんどん子どもの学習意欲を引き出してあげましょう!